その理由とは。


飛鳥会事件というのがあります。


解放同盟の支部長が関与した横領詐欺事件です。詳しくはこちら


事や金の大小はあれど解放同盟の名前で利権だったり豪腕だったり使える人はたくさんいます。飛鳥会事件みたいにヤクザがらみだったり、交通事故のもみ消しとか、大阪市職員になりながら勤務時間は解放運動してるてのも立派な利権。


さて、そんな飛鳥会事件をきっかけに解放同盟をやめた人がブログはじめたみたいです。


その理由(わけ)・・・


前述の飛鳥会事件があったとき、解放同盟の論調はこれまでとまったく同じ。事件そのものに解放同盟は関与せず個人の問題。事件そのものよりもその事件を煽るマスコミや部落問題の解決を行政の責務とした路線の強調に終始しました。


「我々の一部で問題があった。しかしこの問題をきっかけに部落差別が深く続いていることが確認できた。これからさらなる運動の始まりだ」というものです。


そういう類のすり替え論は解放同盟の十八番なのですが、いよいよそういうのに嫌気がさして解放同盟も大阪市職員もやめちゃったという人みたいです。向井さんというらしい。


「元・部落解放同盟員」「元・大阪市職員」と書いています。この関係についてはちょっと説明がいりますね。


解放運動の起こり、部落がまだとんでもなく貧しくてあからさまな差別を受けていた時代、住居・仕事・教育の機会の行政による保障を得ることが具体な目的でした。その結果としてというか、衣食住が安息される結果として部落差別の解消があるという考え方です。それを行政闘争といいます。


ですから行政は団地を建てたり教育費を助成したり市職員に積極雇用したりしてきました。おそらく向井さんも部落で解放運動と共に育ち大阪市職員になった人だと思います。私が育った頃は新しい団地に入居することと公務員になるパスポートを得る手段としての解放運動が確かにありました。たぶん今も。


私がおっと感じたのは「元大阪市職員」です。


もし定年退職だったらどうでもいいのですが、辞職だったらお見事です。人というのは金欲から解脱できるのは稀ですから。解放運動をやめるのはほんとたやすいことなのですが、解放運動の傘の基でなった大阪市職員を飛鳥会事件をきっかけに自らの発言を確かなものにすると欲してすべてリセットした、もしそうなら惜しみない拍手を送ります。


彼のこれからの発言を待ちましょう。