解放と物盗り。


報道特集大阪市同和行政の闇!みたいな特集が組まれていました。


たぶんこの瞬間、大阪の部落での視聴率はものすごいことになっていたと思います。50%↑はいってるはず。


それくらいに部落内で、このことは関心が高いですよ。


例えば、自分が借りている月額7000円の駐車場(相場2−3マン)が値上げされるんではなかろうかとか、もう少しで広い団地に移れる予定だったことはどうなるのかとか、地元の人権協会を通じて行っていた生活保護の受給手続きはいったいどうなるのかとか、地元から地元の保育所や近くの学校の給食調理員とか用務員とかの職についていたのはどこか遠くに転勤になるのかとか、そもそも来年度の予算って組まれるの?みたいな。


部落パワーを通じてゲットしていた色んなものがさ・・ため息混じりに、あーあ、ここまでか・・みたいな空気が漂ってました。そりゃ部落のみんなもうすうす気付いていましたから。やってきたのは解放運動ではなくて物盗り運動だったってことは。


うしろめたいからこそ一般市民に向かっていくことはできなくなって、行政に向かって事業くれ予算落とせとしか言えなくなって。自分が実力以上の生活ができる現実には自ら要らないとは言いだせなくて。差別があるから事業が予算が必要なんだっていう出口のない議論に持ち込むのが精一杯で。結局、利権の甘い汁でしかなりえなかったわかりやすい現実になって。


差別はどっから生まれるの?


人と人の間からでしょ。本質見ようよ。


まず部落解放同盟は、問題を洗い直して調査するとか眠たい話はあとにして、飛鳥会でも加島人権協会でも芦原病院でも、これまで突っ込まれてきた金を返済していくって明言すること。月額1万円しか返済できないならそれでもいい。行動することが最優先。もちろん、できない理由は説明と証明をする。そっから始まり。


そりゃ今も差別はあるよ。


進学も就職も結婚も。友達とか人間関係でも余計なコンプレックス感じてしまったり。無条件で知られたくないって思うし、聞かされる側だって迷惑な話だろうなって思うし。


てか、差別があるって現実は、障害者差別とか外国人差別とかその他イロイロとなんにも変わらない。世界を見渡せば飢えて死んでく子供たちは星の数ほどいるし、テロや戦争で死んでくなんてこれが人権侵害でなくてなんだというんだ。


享受している人権の量でいえば、部落民は世界最高レベルの人権が保証されてる恵まれた一部の人たち。


身体的特徴や言語の問題じゃないってのが部落差別の特徴だけども、これってみんなで渡れる赤信号じゃないんだ。こっからはどうやっても定員1名。自分ひとりで越えていかないといけない道なんだ。


みんなでいる限り無理。


できなきゃ終わり。結果なんて誰も保証してくれない。


やれよ。やってから言おうよ。


それを後退だとか敗北だとか思うのは部落解放運動の妄想さ。


明らかな前進だし紛れもない勝利じゃないか(*´ェ`*)