甘い汁の吸い方。(中編)


こんにちは。
昨日は焼肉だったかな?タン・レバー・ハラミ・カルビ・テッチャン・ロース・・みんなそろって焼肉の口になりましょう(笑)


さて、昨日の続きだけども、利権ってやつの仕組みだったね。


例えばさ、


みんなの住んでるところにはスーパーが一件しかなかったとする。隣町には往復5時間もかかっちゃう。そしたらみんなはそのスーパーで買い物するよね。ってかそこしかないから仕方がない。そんなときどうだろ?白菜500円でも買うんじゃない?缶コーヒー200円でも飲むんじゃない?つまり、スーパーってものを独り占めしちゃうと好き勝手に値段を決めても、その値段で商売できちゃうってこと。


まー現実ではありえん話で、色んなスーパーが自由に競争したほうがよりイイものができるって考えられてる、それが資本主義。


・・なんだけど実際はそんなに自由に競争できるわけじゃないんだ。


許認可権っていうものがある、許可と認可で許認可権。これは国とか役所っていう行政機関の権限で、簡単にいうと、何かを始めるときは役所の許認可がないといけませんよっていう仕組みなんだ。


で、この許認可権がとても厄介なんだ。どうしてかというと、許可も認可も役所のサジ加減で決まってしまうってこと。もちろん法律には、そんな不公平なことしちゃダメって書いてあるけどもちろん無意味。行政指導っていう従わなかったらイタイ目にあいますよって代物まで用意されてる。だから極端な話、町にスーパーを一件だけってこともまんざら不可能な話でもない。


では、許認可の代表選手、悪代官&越後屋ストーリーだ。


越後屋 「ところで、お代官さま。お耳にお入れしたいお話しが・・」


悪代官 「どうした?越後屋。」


越後屋 「へい。近頃、隣町の肉屋がこの町に店を構えやしてね。安く売るものだからお客はみんなそっちにいってしまってるという次第で・・。」


悪代官 「それはイイ事ではないか。町民は喜んでおろう。」


越後屋 「はは〜。誠に恐れながら申し上げます。ところがその肉屋が扱うのはどうも流行り病の牛らしいのでございます。」


悪代官 「なにぃ!?それは聞き捨てならねな・・」


越後屋 「左様でございます。そこでいかがでしょう?この町の肉屋はこの越後屋ただ一人にお任せいただけませんでしょうか・・。」


悪代官 「ふむ・・しかし越後屋、その話は誠であろうな?」


越後屋 「もちろんでございます。お。そうそう、私としたことが忘れておりました・・お代官様、こちらの品を・・。」


悪代官 「な・・越後屋・・ならぬぞ」


越後屋 「なんの・・この町を救えるのはお代官様ただ一人。そう思うからこその品でございまする・・。」


悪代官 「・・・・。明日、奉行所に参れ。手配しておこう。」


越後屋「ははー。ありがたき幸せでございまするー。」


悪代官 「よいよい。これもこの町のためを思ってのこと。そうであるな?越後屋。」


越後屋 「左様でございまする。」


悪代官 「フフフ。しかし越後屋・・そちも悪よのぅ・・。」


越後屋 「お代官様、ご冗談を・・。アヒャヒャヒャ。」


つまり、利権の正体ってのは役所の許認可権を操るところから生まれるんだ。んで、役所を操るのは昔から政治家の仕事と決まってる。つまり、業者・役所・政治家のトライアングルで吸ってるウマーイ汁が利権ってわけ。


次回は、業者・役所・政治家それぞれのウマーイ汁についての話。じゃ、またね。