邪魔者。


このトラブルは私がピチピチだった頃からすったもんだしています。

阿倍野区の障害者施設、着工直前見送り 反対住民が阻止

大阪市阿倍野区大阪市が建設を計画している知的・精神障害者施設が、地元住民の反対で十年間にわたって凍結されている問題で、市は九日、工事に着手しようと試みたが、敷地内に陣取った一部住民らがプラカードを掲げて抵抗し、着工は中止された。建設予定地は、同区美章園三丁目の約千四百平方メートルの市有地。市は知的障害者入所施設(三十人)と知的・精神障害者通所授産施設(各二十人)、地域生活支援センターを備えた社会復帰施設の建設を計画している。この日は、一部の住民らが予定地の敷地内に入り、フェンス越しに退去を要請する市の担当者らに「話し合いをして」と呼び掛けて動かず、作業員らはフェンスに張られた板をはがして敷地内に入ろうとしたが阻止され、作業を中止した。同市は一九九六年までに施設を計画し、翌年にかけて地元説明を始めたが、地元住民の一部は同意しなかった。話し合いが進まないまま、二〇〇〇年一月に市がボーリング調査を開始したことに反発した住民が、予定地のフェンスに施錠して見張り小屋を設置。このため市は仮処分申請し、大阪地裁は住民二人に妨害行為の禁止を命じた。同年十二月、市は厚生省(現厚生労働省)に建設費の補助をいったん返上。〇五年六月に厚労省から再び補助の内示を受け、年内の着工を目指していたが同年十二月、埋蔵文化財調査をしようとした市職員ら約二百五十人と一部住民が衝突。住民十人が再び仮処分を申請された。市の担当者は「障害当事者や支援者から十年間施設がないために社会参加しづらいなどと聞いている」と施設の必要性を強調。一方、市に反発する「住民の会」の秦修会長(74)は「住民の理解を得ないまま強行する市のやり方は納得できない。住民と同じ目線で話し合いを持ってほしい」と主張している。


たしかあの時は、サイレンか何かを取り付けて関係者がきたらウゥ〜!!って鳴る仕掛けとか、フェンスに何重にも南京錠とかはめられてたりして、なんしか触れない感じだった記憶があります。精神や知的障害者の施設ができれば、当然にその当事者が増えるわけです。町が荒れる、とかなんとか、そういうイメージ先行で反対!なんだと思います。


けど10年前はまだそういう偏見に満ち満ちてた肌感覚はわからないでもありませんが、精神や知的障害の当事者たちの犯罪率ってもは健常者よりも低いてのがデータだって2006年でもやることは同じなんだな。なんか反対住民代表は「福祉施設に反対しているわけではなく、高齢者施設ならば構わない」なんてコメントしているようです。あからさまに精神障害者知的障害者をはじいてくれといってます。


この場合ってたぶん話し合いとか無意味っぽい気がします。


どこまでいっても嫌なものは嫌だろうし、必要なものは必要だろうし。ましてや障害者への偏見とか差別が普通だった時代でそういう教育を受けて成長してきた人たちの考え方を別な方向に向けるなんて至難の業、てか不可能に近い。かといって、ええい!って感じで強引に建設するのに諸手挙げて賛成するのもなんだか・・・。で、そんなこんなで先送りってのがいつもの結論だったんだろうと思います。


嫌と必要だったら必要の勝ち。


建てちゃいなさい。