人の世に熱はあった。人間に光はあった。


差別との闘いは終わった。


その闘いの偉大な功績は、人の心の奥底にある無色透明の温度すらない冷たい感情を浮き彫りにしたことだった。


それを無関心という。それは人間から熱と光を奪い見失させるもの。


部落問題という血と地の繋がりは歴史になった。


部落解放運動は、差別に勝利し無関心に敗れた。


もう一度言おう。


人の世に熱はあった。人間に光はあった。